CULTURE

“作家”尾崎世界観の文才が溢れだす最新作2作が注目!

菅田将暉が主演を務めた絶賛公開中の映画「帝一の國」の主題歌として「イト」が話題を集めているロックバンド”クリープハイプ”。ボーカル&ギター尾崎世界観は昨年小説家デビューを果たし、処女作「祐介」が話題をさらったことは記憶に新しいが、この春に発表した最新作2作に更なる注目が集まっている。

まずは5/6に発売された雑誌「ダ・ヴィンチ」6月号に書き下ろしたショートショート(私小説)。作品のタイトルは「エゴサーチねるとん」。尾崎自身と読み取れる主人公が自分のバンド名や名前をツイッターの検索画面に打ち込み、エゴサーチを始める。そこに羅列されているのは、自身の楽曲作品に対し、あまりに衝撃的な批判の数々。悔しい、相手の顔を見てやりたい!ではもし、そのツイートを発信した相手と対面できるとしたら――?クリープハイプの歌詞でも、人が心の奥に閉じ込めそうな“本当の本音”を独特の言葉で綴る尾崎ならではユーモアあふれるアイデア満載の物語として既にSNSでも話題になっており、現在ダ・ヴィンチWEBサイトでも読むことが出来るのでチェックして欲しい。

続いて、5/24にはエッセイ新刊「苦汁100%」(文藝春秋刊)が発売されることも発表された。怒涛のバンド活動を続ける彼の喜怒哀楽に満ちた日常をユーモアたっぷり赤裸々に綴った日記として、尾崎世界観の“世界観”を堪能出来る1冊となっており、ここでは掲載されている一部を紹介する。

某月某日

テレビに出ると相変わらずネットでは批判が噴き出す。コイツ喘ぎ声だしてるだけだろう。喘ぎ声で商売してるって凄い世界観だな。こんなようなことを書かれていた。よっぽど燗にさわるんだろう。(ポンポン。癇に障る音。)

某月某日

いつも通っているあの本屋へ。「祐介」がどこに置かれているかの確認へ。前は3冊、サブカルコーナーにぽつんと置かれていた。でも、テレビや雑誌で何度か取り上げて貰った今なら、きっと。そう信じて見たけれど無い。文芸のコーナーに置いていない。サブカルコーナーを見てみると前よりも増えている。おまけに奥の人気の無い音楽書籍コーナーにも追加で大量に並んでいて、絶対に文芸と認めないという書店の意地を感じた。ドラフトで、巨人に行きたいのにオリックスに指名されたら、こんな気持ちになるのかなぁと思った。

某月某日

ライブ本番、今日もアナウンスで冒頭から盛り上がる。細かいミスも気にならない。嫌、本当は気になったけれど、それ以上に良い空気が流れている。お客さんが楽しそうで、そこに答えが見えているから安心出来る。今日も男子が多い。嬉しくなって、「男子」「男性」「男の人」「オス」「メスじゃない方」と完全に贔屓したコールアンドレスポンスをした。それに対する圧倒的な数の女子からの批判。「女子もやって」という声に対して「だって女子は、ヤッたら終わっちゃうじゃないか」と言ったらもの凄く変な空気になった。

某月某日

夜は皆と飲んでホテルへ。

風呂にも入らず、就寝♪就寝♪(あのCMの救心♪救心♪のイメージで)


メンヘラバンドの代表格と称されるクリープハイプ。その首謀者である尾崎世界観の人間味溢れる文章表現にも是非触れていただきたい。

【INFO】

雑誌「ダ・ヴィンチ」6月号・現在発売中

「男を、読む。」特集

ダ・ヴィンチWEBにも掲載中

https://ddnavi.com/news/372234/a/

 

エッセイ「苦汁100%」

文藝春秋刊

5/24発売

http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163906546


クリープハイプ

ニューシングル「イト」

(映画「帝一の國」主題歌)

発売中

http://www.creephyp.com/ito/

映画「帝一の國」(絶賛公開中)

http://www.teiichi.jp/

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