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今こそ!活動終了を発表した『0、8秒と衝撃。』の魅力に迫る!

日本の音楽シーンに鮮烈な印象を与えたバンドがまた1つ、終わりを迎えてしまう。0、8秒と衝撃。が、2017年の秋をもって活動を終了することを発表した。
2009年のデビュー以降8年という短い活動期間であったが、彼らがファン(通称:ハチゲキッズ)に与えてくれた「衝撃。」について思い起こせばキリがない。
そこで本記事では、0、8秒と衝撃。の魅力について改めて考えてみたい。


0、8秒と衝撃。とは?その魅力を説明!

ハチゲキって、どんなバンド?

0、8秒と衝撃。(以下:ハチゲキ)は、塔山忠臣(最高少年。)とJ.M.(唄とラウド。)からなる男女ツインボーカルのバンドだ。(※彼らは「Vo.」や「Gt.」ではなく、自身のパートをこのように表記している)
2009年秋に限定シングル『POSTMAN JOHN』でデビュー。以降、オルタナティヴロックをベースに、ニューウェーヴや歌謡曲まで、多彩なジャンルを取り入れた楽曲を制作してきた。
ライブ時には、ドレスコーズのサポートメンバーでもあり、自身のソロプロジェクト『arco lemming』を手掛ける有島コレスケ(Dr.)を始め、野菜くん(Ba.)、ユータテレキャスター(Gt.)、クッキー(Gt./Syn.)の4人がライブメンバーとして加わる。この6人で最狂のハチゲキサウンドは繰り出されているのだ。

(左からユータテレキャスター(Gt.)、クッキー(Gt./Syn.)、J.M.(唄とラウド。)、塔山忠臣(最高少年。)、野菜くん(Ba.)、有島コレスケ(Dr.))


ハチゲキの実績と、その繋がりは?!

彼らは日本テレビ系スペシャルドラマ『ST警視庁科学捜査隊』(2013年4月)のテーマ曲を制作した過去がある。
その後も日本テレビ系音楽番組『バズリズム』のエンディングテーマに『虹色の言葉』(2015年8月リリース)が抜擢され、番組内のコーナーで、MV制作の過程が放送されたこともあった。
去年2016年5月にはTBC企業広告『キレイはTから始まる』の楽曲を担当。

0、8秒と衝撃。虹色の言葉』MV。これからの季節に合う、少し切ない夏の曲。)

 (TBC『キレイはTから始まる』CM。ハチゲキの曲をバックにポーズをキメるのはローラさん。)

また、ソロでの活動となるが、J.M.個人ではこんな楽曲に参加をしていた。

 (AA=×J.M.-0.8→MIRAI→(ポストミライ)』。この曲は2015年に放送されていた東京モード学園TVCMソングに起用されていたため、聴いたことがある方もいるかもしれない。2016年6月に行われたAA=のツアー、『AA= TOUR #5』にJ.M.がゲスト参加。この曲を生で歌い上げた。)

そして、1番意外な繋がりはプロ野球だ。
それも昨年チーム25年ぶりにセ・リーグ優勝を飾った広島東洋カープ。その優勝に大きく貢献した丸佳浩選手が、2015年の『バズリズム』を見てから“ハチゲキッズ”になったそうだ。
それから丸選手は試合中に自身が登場する際、ハチゲキの曲を使うようになった。

(もしかしてハチゲキの曲は、カープが優勝できた要因のひとつ……??)

0、8秒と衝撃。が持つ3つの魅力

魅力1 独自の“耳感”を持つ“女神”J.M.の存在

  • 抜群のルックスとキュートさ。

 


まずは、何といってもパッと見華やかな女性メンバーJ.M.の存在。
かわいいだけではないのがJ.M.の良いところだが、なんだかんだかわいいものには惹かれてしまうのが人の性。かわいさも大きな個性の内の1つだ。
J.M.のキュートさが存分に発揮されているMVがこれ。

0、8秒と衝撃。ARISHIMA MACHINE GUN///』MV。この曲は広島東洋カープ丸選手が自身の登場曲に使用した楽曲。)

不思議の国のアリスを思い出させる衣装に大きなマシンガンを抱えながら踊る姿が何ともたまらない。振舞いも含め楽曲とマッチしているところが尚更素敵だ。
また、いくつかのCDジャケットにも、J.M.の写真が使われている。

(2010年8月リリース1stEP『エスノファンキードストエフスキーカムカムクラブEP』)

(2012年6月リリース2ndEP『バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP』 この写真は当時のツアーTシャツのデザインにも使用された。)

(2015年8月リリース5thアルバム『破壊POP』)

どのジャケットもかわいくて、スマホの待ち受け画面にしたくなるようなものがずらり。
そう、いつだってJ.M.は、すべてのハチゲキッズにとっての“女神”なのだ。

  • アートワークスにかける信念 

J.M.は、CDジャケットのデザイン、ライブグッズのデザインの他、MVのディレクションにも関わっている。

(2011年5月リリース2ndアルバム『1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ』)

(2013年2月リリース3rdアルバム『電子音楽の守護神』)

先に紹介した3枚のジャケットに比べ、あとの2枚は少々近寄り難いなぁと感じられた方もいるかもしれないが、それはJ.M.の「芸術は怖くあって欲しい」という信念による。
キュートなJ.M.の存在がバンドのアイコン的存在に留まらないのは、こうした信念を形にする力があるからだ。

  • 楽曲制作を支える、鋭い“耳感” 

実は、J.M.は楽器が弾けない。それでもハチゲキの楽曲制作にJ.M.も関わっている。なぜかというと、リーダーの塔山J.M.の「耳の良さ」を非常に信頼しているからだ。
そこで、J.M.が自身の「耳の良さ」について触れた文章を1つ取り上げる。

守護神で手に入れた
狂気の匂いをKAGEROUへ。
核である、
Zoo&LENNONに流れるメロディ
東洋のテクノSystem
NGW4で得た耳感
全てを曲に飲み込ませる。
降ってくるCraZyなアンセムは、
覚醒と破壊の音。
0、8秒と衝撃。オフィシャルサイトより引用)

上に引用した文中の言葉について説明をしていく。

まず「守護神」「Zoo&LENNON」「東洋のテクノ」「NGW4」とは、それぞれハチゲキがこれまでにリリースしたアルバムのタイトル名のことで、「KAGEROU」は曲名のこと。
(『守護神(電子音楽の守護神)』『Zoo&LENNON』『東洋のテクノ(1暴2暴3暴4暴5暴6暴、東洋のテクノ)』『NGW4(NEW GERMAN WAVE4)』『いなり寿司ガールの涙、、、EP』)。

J.M.はこれまでの音楽活動の経験すべてを、このアルバム制作に生かしたと言っている。

引用文中6行目、「NGW4で得た耳感」というフレーズに注目。

アルバム『NGW4(NEW GERMAN WAVE4)』に収録されている『UKuLeLeHiBisQs』という曲で、J.M.は初めて作詞作曲に関わった。楽器を弾けないJ.M.が己の耳を頼りに作曲したことは大きな一歩だった。

これを機にJ.M.は自身の“耳感”に誇りを抱き、今まで以上に楽曲制作に貢献するようになった。
かわいいだけではなく、チャレンジ精神旺盛でかっこいい。まさに理想の女性像。それがJ.M.なのだ。

魅力2 幅広いジャンルの楽曲と、精力的なライブ活動。

ハチゲキの曲は、耳にすれば思わず暴れたくなるダンスミュージックが中心だと思われがちだが、実はバラードの数も多い。

0、8秒と衝撃。ジャスミンの恋人』。日本テレビ系音楽番組『ミュージックドラゴン』にてバンド初の地上波放送出演)

曲の幅広さからか、自主企画他、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』や『COUNT DOWN JAPAN』という大型フェスや、アルカラが主催する神戸ライブハウスサーキットイベント『ネコフェス』などの地方サーキットフェス、学園祭にも多数出演。

(2015年8月『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』出演時の様子)

(2017年3月香川県で行われたフェス、『SANUKI ROCK COLOSSEUM』にも出演。塔山がシンセサイザーのコードに絡まっているが、ハチゲキのライブではよくあること。)

今年の6月には名古屋でのサーキット型フェス『SAKAE SP-RING 2017』や、今注目のロックバンド、夜の本気ダンス 全国ツアー『No rain,new days o’ scene』千葉公演に出演。7月には『大阪見放題2017』に出演予定。
まだまだハチゲキをこの目で目撃できるチャンスはある。

魅力3 攻撃的かつ悲しく、優しい歌詞

そして、ハチゲキの1番の魅力。それはなんといっても「歌詞」にある。
ここでは2つの楽曲の歌詞について触れたい。

0、8秒と衝撃。NO WAVE≒斜陽”』MV。2012年6月リリース『バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP』に収録。)

確かに『NO WAVE≒斜陽”』はとてもライブ映えする曲だ。サビに向かうにつれフロアの温度を確実に上昇させるが、その理由になっているのは、サウンドに絡まる切ない歌詞なのではないかと思う。
その歌詞がこちら。

エブリバティ 耳をかせ 腐ってる場合か 生きてるか? 鳥たちが羽ばたいた 僕はとびおりてみた…
あなたに会いたいよ 街はもうノイズだけ 普通などいらないさ 花束を手にそえて

「エブリバティ 耳をかせ 腐ってる場合か 生きてるか?」
誰しも生活の中で抱える悩みや鬱憤はある。仕事や勉強で努力しても結果が出なかったり、恋に破れたり、ぎくしゃくした人間関係に疲弊したり。自分の思うように行かないことが積もると、時には「死にたい」気持ちが先に出て、自分が息をしていることさえ忘れてしまうこともあるのではないだろうか。この歌詞はそんな日々を送る私達の耳にがつんと喝を入れてくれ、「生きている」という感覚を思い出させてくれる。
そして続く最後の歌詞。

「いつの日に 僕ら救われる? 近づくモノみな 傷つけ愛した。」

それでも腐った心の奥では、どうしても「生きていたい」とか「不器用ながらに人を愛したい」とか、そんなことを思っているものではないだろうか。その繊細な気持ちめがけて、一気に放たれる歌詞に心が震えるのだ。

次に紹介する曲はこちら。J.M.の“耳感”について触れた際に取り上げた楽曲、『UKuLeLeHiBisQs』。

0、8秒と衝撃。UKuLeLeHiBisQs』MV。特に3:50位から注目して聴いて欲しい。)

呆れるほどに秘密を(すべてを愛し守り抜くなんて)
ただただ愛し抜いて(優しい言葉飲み込んだ)
全てを捨てるほどに(消えない傷を少しでも癒したい)
愛したのはキミ(他の誰じゃなく)

皆さんにも他人には言えない秘めごとを、自分の宝物として大切にしていたりすることはないだろうか?
また、時にそんな自分にうんざりし、「呆れる」こともあるのではないだろうか。
そんな気持ちをストレートに表現している歌詞だけに、聴いた瞬間に胸に抱えた気持ちが、わっとほどけて涙に変わっていく。
誰もが1度は経験したことのある喪失感を歌っているだけに、聴いていると余計に辛くなったりするのだが、最後には彼らのあたたかさ・優しさが辛い思いを包み込んでくれる感覚がする。
ここでは紹介しきれない程に、彼らの歌詞には魅力が詰まっている。どうか歌詞だけでも見て、その良さに浸っていただきたいと思う。

最後のミニアルバムと、ツアーに掛ける楽曲への愛情

3月15日に新作ミニアルバム『つぁら﹆とぅ﹆すとら』をリリース。

0、8秒と衝撃。ブレイクビーツは女神のために』PV+『つぁら﹆とぅ﹆すとら』全曲試聴トレーラー。CDジャケットデザインはJ.M.

塔山が「狂気のダンストラック」と形容するリード曲『ブレイクビーツは女神のために』に始まり、メランコリックな歌詞のバラード『痛みの犬』まで、このアルバムには今のハチゲキの魅力が全部詰まっているといっても良いだろう。
また、M2『狂音ミク』のRemixを、キュウソネコカミヨコタシンノスケが担当。その音源はタワーレコード購入特典として頒布された。

ちなみに、このミニアルバム付属のカードには歌詞が載っていない。
かわりに載っているのは塔山が書いた一編の物語。
この物語の中に、塔山が楽曲制作において貫いてきた想いがぎゅっと詰まっている。

そして5月12日の名古屋公演を皮切りにハチゲキ最後の東名阪ワンマンツアー『つぁら﹆とぅ﹆すとらTOUR”永遠回帰”』が始まっている。
今回は3会場全てセットリストを変えて挑んでいるようだ。全ての公演をワンマンで回ることに、塔山のこだわりを感じるツイートがこちら。

「採算よりも自分たちの曲をたくさん聴いて欲しい」という想いから、自分たちの楽曲を心底愛してこだわり抜いていることが伝わる。この愚直さこそ、ハチゲキッズが彼らを支持するとても大きな理由なのだ。
まだ5月28日東京公演のチケットは手に入るので、気になった方は今すぐにチケットを取ってみてはいかがだろうか。 


「どんなバンドも生ものである以上いつかは終わってしまう」とよく言うものだが、筆者は未だにハチゲキの活動終了の事実を受け止めきれない。それだけショックだった。
それでも、私達にはライブを楽しむことが出来るチャンスが残されている。
ワンマンツアーはこれが最後になるが、既に決定しているイベントもまだ後に続く。
気になっている方々は、是非残された時間の中で1度彼らの姿を目撃していただきたい。

 


【おまけ】 

(活動終了を公表した際に公開された『CraZy,Faster,CraZy』MV。J.M.からハチゲキッズに向けての贈り物。)


0、8秒と衝撃。オフィシャルサイト
0、8秒と衝撃。オフィシャルツイッター


【ミニアルバム情報詳細】
タイトル:「つぁら﹆とぅ﹆すとら」
発売日 :2017年3月15日(水)
価格  :1,500円(税別)
品番  :HAGT-004
-収録曲-(全5曲)
1. ブレイクビーツは女神のために
2. 狂音ミク
3. レボリュ。
4. 饅頭こわい
5. 痛みの犬
<塔山忠臣から一言>
逆境の中でこそ、
自分の中にある〝ナニか〟を表現する。
解散するBANDや、毎日働いてる皆のためにも。
この作品では、
挑戦する芸術の美しさを届けます。
【LIVE情報】
・ワンマンライブ
5月28日(日)つぁら﹆とぅ﹆すとらTOUR Final@新代田FEVER
日程:2017年5月28日 (日)
会場:新代田FEVER
OPEN 17:00 /START 18:00
チケット料金 スタンディング
前売 3,000 /当日 3,500 (税込/D別)
チケット購入
【Pコード】325-551 【Lコード】77311e+
問合わせ先:DISK GARAGE TEL: ‪050-5533-0888
・その他
6月4日(日)SAKAE SP-RING 2017 / サカエスプリング2017
6月7日(水)夜の本気ダンス全国ツアー「No rain,new days o’scene」@千葉LOOK
7月1日(土)大阪見放題

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